音国史(中国史と音楽レビュー)

音楽・ゲームブログ担当(K)歴史・小説コラム担当(T)

Led Zeppelin / 『黒船』(1971年日本ツアー)

CD、厳冬の時代

ブートを今更買っている人も少数派だとは思うけど、結局最終的にブートの価値とは何が残るのだろうかと考えるとジャケットだ(笑)。昔は、知らない音源を聴きたいという純粋な欲求がありました。ところが今では、誰でも視聴やコピーできる媒体が身近に存在している状況において正規盤CDですらニッチ産業と化しているのだ。特にコピーに関してはシェアが当然の善意だと考える海外勢によって良質なブート音源はあっという間に拡散。まあブート業者も海外テーパーの音源を散々に勝手にパッケージ化してきたから正直どっこいどっこいだと思うけど…。別にここで今更モラルについて語るつもりはない。


現状ブート君は、もはや“パッケージを持つと安心満足”というオジサン特有の謎ルールのみで市場が成り立っている(失礼)ようですが、もう10年後には淘汰されている可能性が高い。それはお店側も重々承知で頑張っていると思うので、出来る限り続けていただきたい。

アルバム紹介

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Led Zeppelin『黒船』

1971年日本ツアー5公演

内容:★★★★★(言わずもがな感動)

音質:★★★★

値段:現状ゲロ高 物欲満足度:★×100

そのパッケージの価値を大いに体感させてくれる、ブート業界に吹く逆風に抗った箱である。2022年に発売し即売り切れ、再発盤も出たが同様にすぐ捌けてしまい現在プレ値で取引されています。以前メルカリで“黒い貴婦人”バージョンが25万円くらいで売れていた覚えがあります。いやいや…10万以上は高杉…多分購入したのは海外の方だと思いますが、海外ニキにも…というか海外ニキにこそ大受けの箱。

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パッケージが本当に美しい。いや、立体物としての価値に全振りした商品と言える。

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じゃあ音質はどうかと言われれば一筋縄ではいかないのがこの店。例えば929は桃音源を中心に編集してあるのですが、この桃音源はあくまでオーディエンス、しかも71年だから機材も揃っていない時期であり、同じ録音者で評判の高い76年レインボーなどと比べると数段階音質は落ちる。でもそれを敢えて使用するスタンスは理解できます。「綺麗な音源を聴きたければ『KUTABARE MOONCHILD』辺りを聴けよ、というかそのくらい持っているだろう?」と言わんばかりの独自編集。だから929部分を聴いて「なんか音悪ぃなあ」という人はお呼びではないのです。使用音源は商品説明にもジャケットにも明記してあります。

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↑ EVの箱に数万円支払ったりした方もいる中で結局景品だった『KUTABARE MOONCHILD』が現状1番良い音質という皮肉。9291971は同じ鱈ですが桃音源ではなくOG盤を使っています。KUTABAREはOG盤とEVのSBDをメインに8ソースくらいが使われていて正に総力戦。これを日本人ではなくアメリカ人が作ったのだから、あっちのファンは凄いなぁ…

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とはいえ923、924辺りの音質は他レーベルに引けを取らないし何よりもあの“伝説”の71年日本公演を50周年を記念して改めてパッケージするという気概は素晴らしい。おまけでフライングロックカーニヴァルがついてきます。

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今更ながらこの日本公演は素晴らしい。プラントの声は71年9月の時点でピークを超えて下がり始めた時期であると思うが、それがまだ明確には表れていない。

個人的には「祭典の日」の演奏のピークはこの日本ツアーにあると思っている。「祭典の日」はロバートのヴォーカルからジミーのソロまで滑らかな曲線のように繋がっていて、バンドの一体感がものすごく表れる曲。リフもカッコよし、スピード感もありコンパクトながらもZeppで1番好きな曲です。929でこの曲にハマり全てのバージョンを聴きたいと色々と集めるも73年USツアーで復活したけどロバートの掠れた声にちょっとがっかりした覚えがあります。

僕がZeppのライブ音源で好きな曲は「祭典の日」「永遠の詩」「ダンシングデイズ」「シックアゲイン」の四天王。続ければ「カシミール」「胸いっぱいの愛を」(←メドレー付き)「オーシャン」「アキレス」「俺の罪」辺りか。「カシミール」は2007年のラストコンサートのバージョンが好きです。

この日本公演、特に東京公演については後日改めて触れようと思います。

CDは必要ですか?→Y

もうそろそろ潮時?
これを入手して「もうそろそろZepp関連のブートはいいかな…」と思いました。これとEVのシアトル+ヴァンクーバー箱でなんとなく満足出来る気がする。Zeppブートは新宿の華、それがこの箱で綺麗に総括されて終焉に向かっている気がしてなりません。

それはブートだけではなくグレイトフルデッド箱を含めたオフィシャル盤も同じです。

SONYもBlu-rayディスクの生産を中止する方向に向かっているようですし、フィジカルメディア自体の存在意義が問われているようです。CDも所詮800MBしか入らないメディア、ギガテラの時代に時代遅れになっています。Blu-ray専用ポータブルウォークマンも結局出なかったし(当たり前か)、パラダイムシフトに取り残されたメディアとなりつつあります。

でもさ…全部ストリーミングになると寂しくない?アルバムって聴覚だけではなくブックレットの歌詞やアートワークなど視覚や触覚込みで楽しみものだと思うんだけど。最近の非常にビジネスライクなアナログレコードのブームとは距離を置いていますが、それでも“物質としてのメディア”の素晴らしさを若い人が感じているのであれば、それがハイプだとしてもレコードブームは悪くないと感じています。

購入縛りルール

僕はブートレグに関してはルールがあって、当たり前ですが“聴くもの”を手元に置いてあります。いくらプレミアがついていたりレアでも聴かなければ手放すことが多い。ただ“聴くもの”は音質がいいとは限りません。多少悪くても愛着があれば時々聴きますし、サウンドボードがあってもオーディエンス録音で取っておく場合も多々あります。

後は、パッケージが良い、もしくはそのBOXに全集的な価値があるもの。今回の黒船は、大袈裟にいえば鱈の集大成的な内容で記念碑的な箱。音源以上にこの5公演をまとめたことに価値があるわけです。

逆にこれ以外の、味気ないプラケース系はどんどん手放す、もしくはそもそも購入しない。ネット音源で済んでしまうならそうしちゃう。

Zeppを含めてうちにあるブートなんて300枚もいかないと思います。やっぱオフィシャル盤だよね(シツコイ)。

EVの限定箱って当時ウン万円で買っても廉価版や再発盤がバシバシ出て、しまいにはすぐにネットに音源が流れるからいまいち買う気が起きない…75年シアトルだって当時超高価で買ったのに今や中古でなら10分の1の価格で手に入る(悲し)。それ以降EV系購入は躊躇してしまい、Xで誰かの購入報告を見て満続しちゃいます。音源はどうせどこかで出回る筈。75ロングビーチ2日目のサウンドボードはまだっすか?(出たら買うかも…)

↑このEVへの文句って僕だけじゃなくて他の人も言っているよね

ブート君も最近はそこまで夢中になって聴いていない(汗)。数年後には引退しているかもしれん…と言いつつ今日はイエスを買ってしまった

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↑話題(?)の73年レインボー。ブログでは取り上げないと思います…海洋地形学全曲+危機全曲。音質も中々です。

ついでに横浜のユニオンにYESのバックステージパスが売っていました。ファンの端くれなので一応回収しておきました。YES専用棚に飾っています

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↑ お店には、あと一枚、『トーマト』ツアーのもありましたがデザインがシンプル過ぎてやめました。

僕は十年後もCDを買っている気がする。アナログも復活させようかな。UKトラッド系はお値段も上がっていないようですし、コレクションを再開するかもしれない。

 

 

(K)

Yes /『ライブ・アット・ルーズヴェルト・スタジアム 1976』

睡眠障害は辛い。眠剤を飲んでも睡眠の質が上がっている気はしないし、起きている時もボーとしている時間が増える。そんな辛い時にイエス(バンド)が心の隙間を癒してくれるのですね。

プログレVSパンクの時代

改めてイエスが好きなことを確認できたのはいい経験でした。マイクミラードが繰り返しイエスを録音していたのも分かるような気がします。特に75年から79年までのライブがすごく良い。

時はロンドンパンク勃興の時代、マルコムマクラーレンがジョンライドンらを騙して搾取していた頃にパンクバンドが敵視していたであろうスタジアムクラスのプログレバンドであるフロイドやイエスがライブバンドとしてのキャリアの絶頂期であったのは面白い。特に77年はグレイトフルデッド 、フランクザッパ、イーグルス、フリートウッドマックら猛者達もピークにありました。楽器もろくに弾けないパンカー達がこの壁を壊すのは難しかったであろう。因みに僕はパンクは門外漢ですがポストパンク(ポップグループ他)は大好きです。

アルバム紹介

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イエス『ライブ・アット・ルーズヴェルト・スタジアム 1976』(2026)

演奏:★★★★

音質:★★⭐︎

(ブート基準であれば★★★★⭐︎)

そんな時代のライブ音源がオフィシャルから登場。

Rhinoが黄金期の音源を単独で発売するなんて珍しい。

今までであればBOX(=デラックスエディション)に目玉として入れる程度。しかもそのデラックスエディションは、アルバム本体CD+ハイレゾBlu-ray+未発表スタジオテイク+ライブ音源という誰得セット

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↑いまでは『海洋地形学の物語』も出ています。『TALK』箱もありましたね...

・まずこういう箱を買うファンはオリジナルアルバムは当然持っている→今更不要

・LPとCDとBlu-rayという余程のオーディオマニアではなければ全てを堪能できないバラけたフォーマットのセット→別々に販売しろ

・スタジオ未発表テイク→どうせ数回しか聴かないからBlu-rayの中におまけ収録する程度で宜しい

結局ハイレゾ盤Blu-rayとライブ音源CDだけで十分ということになる。それをCDサイズの箱に詰めて8000円以内で売ってくれれば文句はない。つまりフランクザッパを見習って欲しい

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↑ロジャーティーンのいつもの内ジャケット。もはや伝統芸

話が愚痴になってしまいましたが、ルーズヴェルトのCDに戻ります。ユニオンで買ったのですが、特典ノートちっさ(笑)。Amazonのでかジャケにすればよかった。

微妙な音質

オフィシャルになりリマスターされるということで非常に期待していたのですが、バランスは手持ちのブート君と誤差レベル…というか正直違いがあまり分からん。音源としては使い古されてきたものだけに、ここでオフィシャルのマスターテープかなんかを引っ張り出してガツンと皆を黙らせる(特にドラム)と思ったら、期待外れ…

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↑バーニーのクレジットはあるけど…

あくまでブートとしては音は最高にいいんですよ。演奏が素晴らしいことは間違いないし、こうしてリレイヤー期のフルショウが正々堂々と世に出ることは有難い。でも音質はRhinoの名を冠するには(しつこいが)疑問を呈するレベル


オーディエンス録音に慣れていて、「耳をすませば音が聴こえる」レベルで戯れてきた者であれば「最高音質」には間違いないのだが、整った音に慣れているクリーンルームの住人達からすれば評価は割れると思う。

全体にあるジーというノイズもそのまま。パトリックのソロでのテープの歪みも同じ。そりゃ100%同じではないにせよ劇的な改善どころか睨めっこして間違い探しをするレベル。

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↑5年前くらいに出たブート。その時点でも使い古された音源でした。しかもこのブートは74年のサウンドボードも入っていてお得。安く見かけたらお勧めします。

オフィシャル盤で出されて非常に喜ばしくはある。でも誰得か?ブート者はすでに耳コビ音源でありカタギファンからすると荒ぶれた音質…。もうちょっとなんとかならなかったのかというのが本音です。

内容は良い。ちょっと曲順が変わっているが、同時期発売するLPに上手く収録するためであろうか。

このショウのクライマックスはアタマの「シベリアンカートゥル」「サウンドチェイサー」「錯乱の扉」3連発。特に「サウンドチェイサー」の8分から始まる狂乱圧倒の数分間、これを聴くだけのために買ってもいい。本音を言えば「トゥビーオーヴァー」まで入れるべきだったであろう。更に言わせてもらえば、ちょっと牧歌的な「オールグッドピープル」「儀式」を外して「危機」にした方が絶対に盛り上がったろうに。

期待の「遥かなる思い出」は殆ど弾き語りですぐにパトリックのソロに繋がる。なんか盛り上がりに欠けるなぁ…

「儀式」はライブになると全くダレずに20分間を聴かせてくれる。本当は「神の啓示」のライブが素晴らしいのですがパトリック期には演奏されなかったようです。

「ラウンドアバウト」はめちゃカッコいいイントロが加わってリック時代とは違うアグレッシブな仕上がり。パトリックいいぞ!

正直セトリは74年時のように「危機+リレイヤー」に+α数曲くらいがよかったなぁ。イエスは時期によって定期的にセトリから「危機」を外すが、ツェッペリンにおける「階段」のようなもので、代表曲となってしまった上はそれがないとやっぱり寂しい。

ブースカ文句ばかり言っていますが愛故にということで…

今後の展望

イエス公式もピンクフロイドみたいにマイクミラードテープに手を出してもいいかもしれません。

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↑今手元にあるミラードのイエスもの

特に前回触れた1977年9月24日はブラッシュアップさえすれば公式でも耐えうるレベル。

でも流石に望み薄か。あくまでピンクフロイドが例外的に禁断の果実に手を出しただけだと思う。

1978年はサウンドボードもあるし「自由の翼」「天国のサーカス」も(好き嫌いはあれど)ジョンの歌唱は感動的。

『リレイヤー』『究極』『トーマト』のデラックスエディションは何を収録するのであろうか。『イエスショウズ』から予測するに、76年は8月17日デトロイト、77年は11月24日、78年は考えずとも10月28日でしょう。10月28日は…またなんか今回と同じことが起きそうな気がする(笑)。

 

 

(K)

 

Grateful Dead / 『Sunshine Daydream』

前回も述べたが最近睡眠障害でおクスリを飲んでいて頭が恍惚状態になっていることがある。試しにthrobbing gristleを聴いてみたがさらに頭痛が酷くなった(笑)。うちにあるCDは癒しなんかと程遠く、こういう辛い時はポンコツばかりですわ。クラシックもブルックナーとマーラーしかない=お呼びでない。アンビエント系は全部売っちゃった。UKトラッドはお経にしか聴こえん(泣)。Zeppはジミーの粗にイライラする(爆)。

Gratefulな今年のお布施箱

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そういえば今年の箱の予約を開始しました。1985年6月30日がついにオフィシャルで来ますね。最高だとかねてから名をはせている「Shakedown Street」がついにオフィシャルで入手できます。

archive.org

↑一応音源リンクを貼っておきます

今回は送料20ドルなのだが…コンパクトなのかな?去年の60周年箱の送料が驚異的に高かったので助かります。送料20ドルなんて『GSTL』箱以来じゃないか!

 

収録日ですが以下の通り

Greek Theatre, University of California, Berkeley, CA (6/14/85)
Greek Theatre, University of California, Berkeley, CA (6/15/85)
Greek Theatre, University of California, Berkeley, CA (6/16/85)
Saratoga Performing Arts Center, Saratoga Springs, NY (6/27/85)
Hershey Park Stadium, Hershey, PA (6/28/85)
Merriweather Post Pavilion, Columbia, MD (6/30/85)
Merriweather Post Pavilion, Columbia, MD (7/1/85)

 

率直にいえば以前からよく出回っている音源ではあるのですが、日本の一般的なグレイトフルデッドファンにはそこまで馴染みのない時期だと思います。84年と85年はブレントが飛躍的に活躍する時期、逆にジェリーはアップダウンが激しいですが、デッド公式がそこそこ安定している6月を選んだのは賢明だと思います。10000セット限定かぁ、公式もあまり売れないと思っているんだろうな(笑)。

僕?メールが送られてきた1分後には脳筋で購買ボタンをクリックしましたよ。

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一応ショップのリンクだけ貼っておきますが購入諸々は自己責任でお願いします。

Summer Magic 1985 [20CD]store.dead.net

海外通販で届かなかったことは一度もないと思います。箱がボコボコだったりディスクの入れ間違えは何度かあるけど(笑)。ちなみに上記価格+到着時に関税がちょっとかかると思います。配達時に郵便局員に直接支払います。9月18日発売だと10月1日には届くかなぁ。


お布施もするしおクスリ(処方薬です)で頭クラクラだし糞暑いしで、こういう時はゆっくりとデッドでも流すのだ…ということで、未だ取り上げていなかった1972年8月27日のショウを取り上げます。

アルバムレビュー

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Grateful Dead / 『Sunshine Daydream』

1972年8月27日オレゴン

内容:★★★★★(CD+映像付き)

映像:ヒッピー度★★★★★ 

  ち〇ち〇:★★★★(ダンス男が微妙に気になる) 

  お〇ぱい:★★★ (カメラマンが欲望に負けました)

archive.org

↑アーカイブです。サウンドボードなのでダウンロード不可

恐らくは、というか確実にこの日のショウがデッドのオールタイムでベストに挙がるのは間違いない「Bird Song」に関してはぶっちぎりでこの日の演奏が素晴らしく、あのキースがエレピで参戦した73年6月22日ですら全く敵わないレベルのマジックが炸裂しています。しかも公式の映像まで残されておりフル◯ンのスタッフや裸の観客が踊りまくる、正にヒッピーイズム全開の内容となっております。フィジカル盤の方はバッチリ無修正ですのでおすすめ?です。

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↑限定版のほうです。通常版もありますぞ。

そして「Dark Star」は“怖い”=緊張感が張り詰めたバージョンのもので後半に嵐が吹き上げる、これまた72年だからこそ到達できたデッド式サイケデリックの頂点とも言える演奏。13分から始まる彼らのジャムはデッド結成以来の最大の成果と言えるでしょう。唯一、唯一残念なのがジェリーが明らかに「Morning Dew」に繋げようとしているのに、ハイになり過ぎたボビーが阻止(笑)、無理矢理「El Paso」に繋げてしまい夢のメドレーが砂上の楼閣と消えてしまいました。おいふざけんなよ(笑)

ジェリーのバラードスロットが「Sing Me Back Home」になっちゃった。こちらはこちらでいい曲ですが…「Dew」が…

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この日の演奏は録音や会場のせいもありますが、特にギターの音が生々しく荒々しい。そこが好みとしては分かれますが演奏の内容としてはヨーロッパツアー後の超乗っている彼らの姿が堪能できます。73年以降はいい意味でもグダグダ〜ウォールオブサウンズに移行してしまいますから、77年以前でここまでしっかりロックしているデッドを聴けるのは珍しいことです。

 

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「Sugaree」も77年以降とは異なっており、よりカントリーロック然としています。ジェリーの瑞々しい(当社比)歌もいいし、この日はキースも絶好調。77年以降のキラキラとしたジェリーのギターサウンドの方に慣れていますが、イナたい歌詞はこちらの素朴なバージョンの方により合っていると思います。

完璧に近いセットリスト、ベストコンディション

この日のセトリはほとんどベストに近い。上記の3曲以外にも「Bertha」「Deal」(ソロ最高)「He‘s Gone」「Jack Straw」「Casey Jones」「China > Rider」と個人的に大好きなラインナップが全部入っている。ヨーロッパツアーに比べれば演奏もコンパクトにまとまっています。「Black〜」でボビーが歌い出しを間違えるなどご愛嬌もありますが、そんなものは平常運転。「PITB」は元気すぎて逆にビビるレベル。こちらも間違いなくキャリアを通じてベストの演奏だろう。もっと長尺のバージョンはいくらでもあるけど、大体間延びしてマンネリになるのがいつものパターン…だがこの演奏、あのグダグダなデッドがここまでコンパクトに締まった演奏をするなんて何ということだ(笑)。

このショウはデッド史上でも最高と言われるものですが、未聴の方はちょっと後回しにして欲しい。ヨーロッパツアーや秋ツアーの他の音源、73年6月あたりをつまみ食いしてからこちらを聴けば、よりこの日の凄みが味わえると思います。

ヨーロッパツアーであれば4月8日ウェンブリー、5月11日ロッテルダム、5月26日ライセウム、フォールツアーなら9月21日、10月18日あたりの人気が高い。

デッドは85年くらいまでは、どの年も明らかに変化があり自分に合う年を探すのが楽しい。しつこいようですが僕は82年や83年に愛着があります。どの日から聴けばいいのか分からない方は取り敢えず70年代のベッティーボード(良好サウンドボード)から聴き始めるのがいいのではないでしょうか。デッドといえば録音フリーで良好な観客席録音も多くありますが、あくまでマニア向け。とりあえず今回取り上げた72年8月27日然り公式から出ているサウンドボード音源を聴くことをお勧めします。

 

 

(K)

北方の謎の国ー燕ー キングダムコラム④

オルド(燕)に乗ろう回

 今年はキングダムの映画が7月から公開されるようですが、それに合わせて久しぶりに関連コラムを書いていきます。

 今回のテーマは燕です。キングダム的には秦王政に暗殺者を送り込んだ太子丹の国というイメージでしょうが、もう少し掘り下げていきたいと思います。

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 まず、燕は現在の北京付近を中心とした国であり、中原の中心からは遠いため、記録があまり残っていません。『史記』では周王朝の有力者である召公の子が封建されたとあり、青銅器で燕の初代の記録が残されたものが発見されたため、そこは確定と言うことで間違いないと思われます。
 周王朝初期の封建は、殷の直轄地を超えて広がっていく周の領土を後追いする形で行われました。伊藤道治氏の研究などで、西周期には洛陽を中心に、東・東南・南と拡大していく交通路に加え、現山西省(晋など)を通って現北京(北燕)へとつながる交通路が支配の幹道であったことが示されています。
 ですが、周王朝は南や特に東南の淮夷への経略を後半に注力していくので(吉本道雅氏などの研究がある)、異民族の侵入に悩まされた西北を除いてはそれほど重視されなかった北燕は、その距離も相まって忘れ去られた国になったと考えられます。

 先ほどから北燕という言葉を使っていますが、実は召公の子が封建された地が洛陽の近くにもあり、それが南燕と呼ばれています。春秋時代前期によく登場するのはこの南燕のほうであり、北燕は斉の桓公など以外はそれほど見えません。
 その活動は寧ろ戦国時代の中期からが多く記述されており、禅譲を行った燕王と子之の話も中期から後期にあたります。
 ここからは筆者の独断ですが、いわゆる周の諸侯が異民族を圧倒して併合、服従をさせ始めるのは春秋時代の後半からでした。また戦国時代の前半も、どちらかといえば中原の肥沃な土地や発展した都市を巡る争いを諸国は広げており、寒く発展した土地も少ない燕と趙、中山に斉といった国が交錯する地域への注目度は、戦国時代初期までは低かったのではと考えます。
 例えば趙は最初の中心地は太原であり、代を奪ってはいますが、早い段階で首都を魏に近い邯鄲に移しています。その後で武霊王の中山征伐がありますが、逆に言えば武霊王の段階まで北方は注目から外れており、その北方に根拠地を置く燕は七雄と名乗るのが本当かどうかというレベルの国力だったのではと思います。

「君子交絶、不出惡聲 忠臣去國、不絜其名」

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↑楽毅 

そんな燕に革命的発展をもたらしたのが、名君昭王と楽毅でした。他にも有名な郭隗の隗より始めよといった故事もありますが、残念ながら楽毅が去った後の燕は、何度か趙に攻め込んだりするも大敗北を喫したりなど、冴えないままで滅亡を迎えます。
 因みに直截的な引き金は太子丹ですが、その父である燕王喜もなかなかで、白起にひどい目に遭わされた直後の趙に攻め入ろうとして反対され、それを押し切って廉頗に60万の兵を打ち破られたり、李牧等のサンドバック状態になっており、燕に隔世遺伝が存在するかのように錯覚される暗君としての素質を遺憾なく発揮しており、似たもの親子ではと考えてしまうほどです。

 さて、燕についてですが、いかがだったでしょうか。
 やはり歴史とはある時代だけではなく、前の時代からしっかり追っていくと、イメージと違う実体が垣間見えると思う次第です。

 キングダム、次回は別の国を取り上げるかもしれません。ご期待ください!

 

(T)

 

Yes / The Shining (2009)

またブログ更新にだいぶ期間が開いてしまいました。睡眠障害とやらで薬を飲んだりなんだかんだで早くも夏に...ゴールデンウィークはユニオンセールに参戦するほど元気だったのに、その後は東京にすらまったく寄り付かず買い物は殆どネットに頼る始末。

ポジティブなプログレ

イエスはメンバーが抜けたり復帰したりと忙しいバンド。ジョンアンダーソンはいたっけなぁ?リックウェイクマンは復帰していたっけ?とクリムゾンとは別の意味で混乱する。クリムゾンは大体総入れ替えなので逆にわかりやすい。ビルブルッフォード以外はね(笑)。

僕はいつもの通り似非ファンなので大体80年代までしか追いかけていない。

アルバムレビュー

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YES / The Shining (2009)

(1977年9月23日、24日、26日『究極ツアー』)

音質:★★★☆(ミラードテープ、だがマスター?)

内容:★★★★★(イエスファン必聴)

前回紹介したのは『イエスソングス』の前哨戦に当たるライブ7公演をまとめた公式音源でしたが、今回は1977年の『究極』ツアーからマイクミラードのマスターテープ(うん…本当に?)がある3公演をまとめた鱈の箱。箱というか…ケースにシングルスリーブが3枚入っている仕様で、限定版です。

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↑BOX上部から取り出すタイプ。シングルスリーブが3枚挟まれています。

この『究極』ツアーこそオリジナルイエスの最後の輝きにして抜群の内容なのです。セトリが『究極』と『危機』を中心に構成してあり、クソ長い(失礼)『海洋地形学』と『リレイヤー』は無し。もちろん「スターシップトゥルーパー」「ラウンドアバウト」は含む。ハウ爺のアコースティックセットもウェイクマンのソロも無し。簡単なジャムはありますが、カレーを食う暇はない(笑)。

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なぜ個人的にこのツアーが最高かといえば、即ち『究極』のプログレ+ポップに回帰した曲群が素晴らしいことに尽きる。イエスといえば強力なフロントのジョンとハウ爺(この際目立ちたがりのリックも入れてしまおう)がいるわけだが、『地形学』で鍛えられ仕上がったアランとバンドの肝であるクリスのベースが凄い。クリスの不思議なベースは何なのだろう。デッドのフィルレッシュほどメロディアスではないが、ちょっと掴みどころがないフレーズを披露することもある。

クリスのベースはスタジオ版でもすごいが、これがライブだと縦横自在にブンブンとうなる。個人的には「究極」(←曲のほう)の、上下しまくるベースが大好き。

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ウェイクマンのキラキラした弾きまくるキーボードも戻り、ハウ爺(当時は爺ではないが…)の2000年以降に比べると圧倒的に手数が多いテクニカルなギターを堪能できる。

「パラレルは宝」を聴いただけでこのバンドが出来上がっているのが分かる。もう30公演近くこなしての9月23日。ミラード録音のパワーなのかハウのギターの音が良い。因みに23日のマスターテープは劣化していて1stGENの方が音の広がりがあるらしいです。

前半のハイライトは「危機」。ここは是非ベースをブーストして聴いて欲しい。ハウのアレンジも72年と比べると随分遊びが増えている。ウェイクマンは微妙に音を外している部分もありますが、やっぱりこの5人は抜群の安定感。77年版「危機」はダイナミズムとロックの雑さが相まって素晴らしい完成度。個人的には「Yessongs」や72年版よりも好き。

小曲「不思議なお話を」ですがリックの鍵盤がいい仕事をしていますね。メロディーもアレンジもいいしイエスの中でもトップクラスに美しい曲。

そういえば「シベリアンカートゥル」がセトリから外されていますが、確かに『究極』の曲と気色が違うかもしれません。正直「ラウンドアバウト」を外してでも入れて欲しかったけど…。あと最強の名曲「遥かなる思い出」が相変わらず入らなくてガッカリ。クリス大活躍のプログレ史に残る最高傑作だろうに…。

勿論メインディッシュは「Awaken」。『海洋地形学』や『リレイヤー』で違和感を感じた方もやっと溜飲を下げることができた超名曲。切なくもポップなメロディー、激しいインストと各プレイヤーの聴かせどころが分かりやすくありつつも従来のイエス像をギリギリ崩さない絶妙なバランス。でも改めて聴くとウェイクマン色が随分と強い=聴きやすい。

僕はイエスをクリムゾンのようなプログレバンドだと思ったことは無い。イエスには辛気臭い雰囲気がない。メンバーの性格はよく知らないがジョンの天上まで届きそうな声に暗い曲は合わない。いい意味でテクニカルなポップバンドだと思っています。だからこそ彼らが70年代にメインストリームで大暴れしていたのです。これがジェントルジャイアントやクリムゾン、ヘンリーカウだとスタジアムは埋まらないだろう。

それにしても超スピ大好きマンのジョンの意味不明な歌詞はネイティブであれば分かるのであろうか…

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『トーマト』以降彼らはさらにポップよりに移行していき「ロンリーハート」という特大ヒットまで飛ばすのは至極真っ当な流れであろう。トレヴァーホーンの時期も嫌いでは無いのですが、うん…頻繁に聴くのは『究極』『トーマト』までですね。9012ツアー音源はかなり好きですが、ジョン復帰ということが大きい。

この『究極』の時期のイエスは従来のプログレ文脈でもポップスの延長としても聴ける、70年代後半のシーン全体にあった万華鏡のようなサウンドで、“ここでしか得られない栄養がある”素晴らしい時期。ネットにはこれ以外にもかなりの77年ライブ音源がアップされていて、音質に難ありのものも多いですが傾聴する価値あり。とりあえずこのマイクミラード3部作をとっかかりにするのがよろしいかと。ブートなんて買わずとも日付を検索すればもっと音がいいものが出てきます。流石にリンクは貼りません。

現在1977年のサウンドボードフルライブは出ていません(12月パリ公演のサウンドボードというCDを見たことがあるけど…本当なのかな)。公式ライブコンピレーション『Word Is Live』でも77年だけ飛ばされていました。『イエスショウズ』に収録されている数日分の録音はあるはずだから、近い将来にどうせ出すであろう『究極』のデラックス盤にサウンドボードフルライブを収録してくれないものだろうか。僕の1番好きなイエスのアルバムは間違いなく『究極』ですから、このマイクミラードの3公演セットは宝物。しかも当時の鱈は音圧至上主義で(万歳)、このセットの音質はマスターが公開されている今でも十分通用します。

極論を言えばイエスのブートで最も価値がある3日間だと思います。77年の最強(?)録音体制が出来上がったミラード、『究極』という傑作アルバムのフル演奏、ウェイクマンが復帰した最高の布陣、充実の演奏、そしてオフィシャルでは未発掘。

この三日間にプラスして8月12日ボストン公演も有名です。1977年の高音質ものをもっと出してくれ!でも、もうマイクミラードのは結構(汗)。出すならロングビーチじゃなくて、23日をお願いしたい。劣化したマスターテープとジェネ落ちを、それこそDemixなりMatrixなりしてさっさと超高音質版で出してほしい。アルティメイト版ロングビーチ?買わねえよ。この鱈箱も糞高かったし2020年のマスターテープ盤もあるし、何度擦るんだ...え?ジョンウィザードマスターで補填してあるの?

...ちょっと考えます

そういえばリレイヤー期1976年が公式で発売されるようですね。勿論買います!ということは…リレイヤーデラックス盤は出ないということ?何故単独で発売するの?デラックス版はスタジオアウトテイクとかシングルテイクはもういいからライブ音源を少なくとも2公演は付属するべきだと思う。LPもいらん(汗)。そこらへんはクリムゾンの40周年記念BOXを見習うべきであろう。結局『プロジェニー〜』箱以外は買っていない。『ユニオン30ライブ』箱は…うん…

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イエスのアルバムランキング

イエスの個人的なアルバムトップ10を挙げて終わりにします。

10位『ロンリーハート』

9位『トーマト』

8位『フライフロムヒア』(+リターントリップ)

7位『フラジャイル』

6位『サード』

5位『海洋地形学の物語』

4位『危機』

3位『ドラマ』

2位『リレイヤー』

1位『究極』

『危機』『フラジャイル』の順位を除けば、意外と僕と同じ順位付けの人もいるかと思っています。

『フライ~』は『ドラマ』番外編というかバグルスの延長というか中途半端な印象ですが、出来は凄くいいです。

『リレイヤー』、この20年で再評価されて嬉しいですね。90年代に僕がプログレを聴き始めた時は「アレはちょっと…」という感じでしたから。

『フラジャイル』は評価が高いですが、ハウ色が強い。僕はアンダーソン派なので(笑)、『海洋地形学』を上としました。

『ドラマ』はご存じ内容は良いのですが、3位に持ってくるのはちょっと抵抗があります。

『危機』はLPを擦り切れる程聴きすぎてちょっと飽きました。逆に上位3枚はいくら聴いても不思議と飽きない魅力があります。

 

本当は5位くらいに『TALK』を入れたいところですが、うん…あれはちょっとイエス度が薄い(←失礼)ので例外とします。もし入れるのなら『海洋地形学』くらいの位置ですね。

 

 

 

(K)

 

 

ユニオンセール再参戦の巻 

プログレ館で再勝負じゃあ

去る5月2日、再びユニオンセールに参戦してきました。

とはいえ前回のスプリングスティーンのようにテンション爆上げ参戦ではなく、ちょっと様子を見に行こうか(?)というレベル。場所はプログレ館、セール前に値段も公表するという超良心的な仕様。

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一応目標が2枚あって、キングクリムゾンの「Starless」箱(7650円)。これは既に日本版を所有しているのですが数枚読み取り不良がありましてスペアとして欲しい。

本命(?)はクリスカトラーとジョングリーヴスのバンドThe Artaud Beatsのライブ音源を収録した限定50枚箱。まあ…これは正座して聴く、というよりはカウのファンの端くれとしてちょっと聴いてみたいという感じ。CDとDVD合わせて12枚組で4850円とリーズナブル。CD-Rだが中身が聴きたいだけなのでどうでもいいや(雑)。

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前回と同じく、また5人でした。あのオジ様は居ませんでした(汗)。今回はテンション低しです。正直買えなければそれでよろし、西新宿に繰り出してツェッペリンあたりを買って牛脂串焼きでも食って帰るんべ、と計画していたら…

結果

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あれま、スピード勝負だと思っていたThe Artaud Beats の方は誰も手に取らずに呆気なく入手。いや…まぁほとんどフリーに近い即興モノだからそこまでの人気は無いことは分かっていた。でも、限定50枚ナンバリング入りだし、(マイナーすぎて)ネットにはアップされていない音源が大半だったしコレクションとして面白いと思います。

他の人が目もくれない?そりゃ当然そうだ。

今回の目玉はクリムゾン特典付き箱とか紙ジャケット箱。クリムゾンの方は、僕は残念ながら(?)大体持っている。所有の『Road To Red』だけ輸入盤ですが、特典箱のために数万円出す余力はない。

クリムゾン箱のめぼしいモノはいいやつが瞬殺で消えていました。紙ジャケBOXの出来が素晴らしいので欲しくなる気持ちはよくわかりますよ。

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↑Starlessの輸入盤です

輸入盤『Starless』は、誰にも見向きもされずに余裕で回収。Blu-rayの一枚が読み取り不可らしいが、既にもう一箱持っている僕には関係ない。7000円台なら随分安い。ディスクも傷アリとあったが、1枚だけ深めの傷があったけど(読み取りOK)、他は美品でした。

戦利品を受け取って山田ビルを降りた辺りで、子供が熱を出したとの電話→即帰宅。久しぶりの西新宿予定は頓挫しました。

ゴールデンウィークセール戦果

スプリングスティーン箱(前回)、Artaud箱、欲しかったこの2つを入手できたので成果は上々だと言えるでしょう。他にもリストアップしてあったものを発見しました。

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そしてスプリングスティーンの2016年9月14日のショウも入手(2250円)。お前はプレスCDしか買わんのだろうと思われた御仁、鋭い!NugsのCDは基本CD-Rなのですが一部のものはなんとプレスCDなのです!CD-Rは基本的にゴミ箱行き(処分)ですが、プレスCDであれば宝物に変身。

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↑プレスCD4枚組、最高です!!!

でも一体どんな基準でRかプレスか決めているんでしょうかね?記念碑的なコンサートはプレスにしているのかな。2016〜2020年くらいの極一部のライブだけプレスCDで発売されたようです。しかもR盤もあるから注意。

戦果は以上。総じて言えばスプリングスティーンが大当たりでした!

コレクター?チガイマス。

欲しいCDがだんだん少なくなってきた。逆にどんどん処分しているくらいです。以前も述べましたが大体500枚(箱物1枚換算)くらいまでリストラしたい。500枚ですら一生聴かないものが数十枚はあると思います。僕は集中して1人のアーティスト/バンドを聴くタイプなので、興味が移ったら大体処分することが多い。じゃあフィジカルで買うなって話なのは分かっていますが、趣味なんで仕方ない。定期的に大処分するうちの厳しい環境でずっと生き残っているのは、クリムゾン、Zepp、デッド(全てライブ音源)、フリー系ジャズくらいかなぁ。売っても、どうせ数年後に買い直すのが目に見えているから流石に売るのも馬鹿らしい。

スタジオアルバムなら大半はサブスクで十分。LPのオリジナルマト1をウン十万円で買うのも羨ましくもありますが、音楽の基本的なエッセンスはサブスクでも十分に楽しめる。

ライブ音源は人並みには聴いてきたけど、結局のところ『太陽と戦慄』期クリムゾンが最高です。『Starless』『Road To Red』箱(+DGMのダウンロード音源)は、大袈裟でもなく人生で1番有意義なお金の使い方だと思っています。CDの品質がクソなのが問題点(致命的)ですが、まだ所有していない方は買うべきだと断言したい。小声でいいますが、Yesのライブ音源の変化のなさよ。超絶技巧なのは確かなのですが、クラシックなどと同じく、再現することに重きを置いていて連続してショウを聴くのは正直辛い。

さて、今年はスプリングスティーンのライブアーカイブのプレスCD狩りを決行したいと思います(←不毛…)。

 

 

(K)

謎の夏侯一族 魏の名将、良将たち②

夏侯一族

 夏侯惇、夏侯淵と言えば三国志ゲームで誰でも知っている名将ですが、曹操の親戚ということ以外で、皆さんのあまり知らない内容を紹介していきたいと思います。

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↑ドラマ版夏侯惇

 さて、夏侯惇ですが、実は武力の名将というより、文官肌であり、曹操初期関係者で、曹操に属さず漢の官位を持っていたことで有名な人物でもあります。
 河南尹になって、高幹征伐にも貢献したり、活躍を続けましたが、曹丕の代になってからは相当早く死去しています。
 この人の子は、商才の代わりに武略がない夏侯楙を始め、正直ぱっとしません。

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↑夏侯淵

 そういう意味では、夏侯淵の子たちの方がよほど活躍しています。
 定軍山の残念なイメージもある夏侯淵ですが、演義で登場する四人に収まらず、子はかなりいます。

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↑夏侯衡

 まず、長子は夏侯衡。この人は夏侯淵の爵位を継ぎましたが、どうやら余り活躍せず、亡くなったようです。同じく若死にした夏侯称は18歳で生涯を終え、定軍山で父を追った夏侯栄という五男もいます。

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↑夏侯恵

 意外なのが、夏侯恵。この人は完全に文官として生きました。

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↑夏侯和

 すぐ下の夏侯和もどちらかと言えば文官だったようですが、蜀征服に従軍しており、鍾会の謀反を糾弾して拘束されています。ですが、これが却ってよかったのか、兄の夏侯覇が蜀に逃亡した過去が全く気にされず、晋でも信頼され九公まで出世したようです。

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↑夏侯覇

 最後の夏侯覇ですが、この人は曹爽の姻戚関係で蜀に脱出することになりましたが、演義と少し違うのは歓迎された上に、夏侯淵のことを劉禅自ら謝られ(張飛の妻が夏侯一族から拉致した娘で、その更に娘が張皇后として劉禅の妻になっている。夏侯淵の死の時、この張皇后は喪に服している)、最期は蜀で平穏無事に迎えたようです(戦死等の記録が一切ない。しかも最末期まで生きていたようである)。

 いかがだったでしょうか。演義と正史の混合を知ったうえで読むと、羅貫中が物語を作るために改変した意図が見えてくるかと思います。
 次回はできれば、三国末期の武将などを取り上げたいと思っております。それではまた。

 

 

(T)