音国史(中国史と音楽レビュー)

音楽・ゲームブログ担当(K)歴史・小説コラム担当(T)

Grateful Dead / 『Sunshine Daydream』

前回も述べたが最近睡眠障害でおクスリを飲んでいて頭が恍惚状態になっていることがある。試しにthrobbing gristleを聴いてみたがさらに頭痛が酷くなった(笑)。うちにあるCDは癒しなんかと程遠く、こういう辛い時はポンコツばかりですわ。クラシックもブルックナーとマーラーしかない=お呼びでない。アンビエント系は全部売っちゃった。UKトラッドはお経にしか聴こえん(泣)。Zeppはジミーの粗にイライラする(爆)。

Gratefulな今年のお布施箱

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そういえば今年の箱の予約を開始しました。1985年6月30日がついにオフィシャルで来ますね。最高だとかねてから名をはせている「Shakedown Street」がついにオフィシャルで入手できます。

archive.org

↑一応音源リンクを貼っておきます

今回は送料20ドルなのだが…コンパクトなのかな?去年の60周年箱の送料が驚異的に高かったので助かります。送料20ドルなんて『GSTL』箱以来じゃないか!

 

収録日ですが以下の通り

Greek Theatre, University of California, Berkeley, CA (6/14/85)
Greek Theatre, University of California, Berkeley, CA (6/15/85)
Greek Theatre, University of California, Berkeley, CA (6/16/85)
Saratoga Performing Arts Center, Saratoga Springs, NY (6/27/85)
Hershey Park Stadium, Hershey, PA (6/28/85)
Merriweather Post Pavilion, Columbia, MD (6/30/85)
Merriweather Post Pavilion, Columbia, MD (7/1/85)

 

率直にいえば以前からよく出回っている音源ではあるのですが、日本の一般的なグレイトフルデッドファンにはそこまで馴染みのない時期だと思います。84年と85年はブレントが飛躍的に活躍する時期、逆にジェリーはアップダウンが激しいですが、デッド公式がそこそこ安定している6月を選んだのは賢明だと思います。10000セット限定かぁ、公式もあまり売れないと思っているんだろうな(笑)。

僕?メールが送られてきた1分後には脳筋で購買ボタンをクリックしましたよ。

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一応ショップのリンクだけ貼っておきますが購入諸々は自己責任でお願いします。

Summer Magic 1985 [20CD]store.dead.net

海外通販で届かなかったことは一度もないと思います。箱がボコボコだったりディスクの入れ間違えは何度かあるけど(笑)。ちなみに上記価格+到着時に関税がちょっとかかると思います。配達時に郵便局員に直接支払います。9月18日発売だと10月1日には届くかなぁ。


お布施もするしおクスリ(処方薬です)で頭クラクラだし糞暑いしで、こういう時はゆっくりとデッドでも流すのだ…ということで、未だ取り上げていなかった1972年8月27日のショウを取り上げます。

アルバムレビュー

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Grateful Dead / 『Sunshine Daydream』

1972年8月27日オレゴン

内容:★★★★★(CD+映像付き)

映像:ヒッピー度★★★★★ 

  ち〇ち〇:★★★★(ダンス男が微妙に気になる) 

  お〇ぱい:★★★ (カメラマンが欲望に負けました)

archive.org

↑アーカイブです。サウンドボードなのでダウンロード不可

恐らくは、というか確実にこの日のショウがデッドのオールタイムでベストに挙がるのは間違いない「Bird Song」に関してはぶっちぎりでこの日の演奏が素晴らしく、あのキースがエレピで参戦した73年6月22日ですら全く敵わないレベルのマジックが炸裂しています。しかも公式の映像まで残されておりフル◯ンのスタッフや裸の観客が踊りまくる、正にヒッピーイズム全開の内容となっております。フィジカル盤の方はバッチリ無修正ですのでおすすめ?です。

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↑限定版のほうです。通常版もありますぞ。

そして「Dark Star」は“怖い”=緊張感が張り詰めたバージョンのもので後半に嵐が吹き上げる、これまた72年だからこそ到達できたデッド式サイケデリックの頂点とも言える演奏。13分から始まる彼らのジャムはデッド結成以来の最大の成果と言えるでしょう。唯一、唯一残念なのがジェリーが明らかに「Morning Dew」に繋げようとしているのに、ハイになり過ぎたボビーが阻止(笑)、無理矢理「El Paso」に繋げてしまい夢のメドレーが砂上の楼閣と消えてしまいました。おいふざけんなよ(笑)

ジェリーのバラードスロットが「Sing Me Back Home」になっちゃった。こちらはこちらでいい曲ですが…「Dew」が…

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この日の演奏は録音や会場のせいもありますが、特にギターの音が生々しく荒々しい。そこが好みとしては分かれますが演奏の内容としてはヨーロッパツアー後の超乗っている彼らの姿が堪能できます。73年以降はいい意味でもグダグダ〜ウォールオブサウンズに移行してしまいますから、77年以前でここまでしっかりロックしているデッドを聴けるのは珍しいことです。

 

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「Sugaree」も77年以降とは異なっており、よりカントリーロック然としています。ジェリーの瑞々しい(当社比)歌もいいし、この日はキースも絶好調。77年以降のキラキラとしたジェリーのギターサウンドの方に慣れていますが、イナたい歌詞はこちらの素朴なバージョンの方により合っていると思います。

完璧に近いセットリスト、ベストコンディション

この日のセトリはほとんどベストに近い。上記の3曲以外にも「Bertha」「Deal」(ソロ最高)「He‘s Gone」「Jack Straw」「Casey Jones」「China > Rider」と個人的に大好きなラインナップが全部入っている。ヨーロッパツアーに比べれば演奏もコンパクトにまとまっています。「Black〜」でボビーが歌い出しを間違えるなどご愛嬌もありますが、そんなものは平常運転。「PITB」は元気すぎて逆にビビるレベル。こちらも間違いなくキャリアを通じてベストの演奏だろう。もっと長尺のバージョンはいくらでもあるけど、大体間延びしてマンネリになるのがいつものパターン…だがこの演奏、あのグダグダなデッドがここまでコンパクトに締まった演奏をするなんて何ということだ(笑)。

このショウはデッド史上でも最高と言われるものですが、未聴の方はちょっと後回しにして欲しい。ヨーロッパツアーや秋ツアーの他の音源、73年6月あたりをつまみ食いしてからこちらを聴けば、よりこの日の凄みが味わえると思います。

ヨーロッパツアーであれば4月8日ウェンブリー、5月11日ロッテルダム、5月26日ライセウム、フォールツアーなら9月21日、10月18日あたりの人気が高い。

デッドは85年くらいまでは、どの年も明らかに変化があり自分に合う年を探すのが楽しい。しつこいようですが僕は82年や83年に愛着があります。どの日から聴けばいいのか分からない方は取り敢えず70年代のベッティーボード(良好サウンドボード)から聴き始めるのがいいのではないでしょうか。デッドといえば録音フリーで良好な観客席録音も多くありますが、あくまでマニア向け。とりあえず今回取り上げた72年8月27日然り公式から出ているサウンドボード音源を聴くことをお勧めします。

 

 

(K)

北方の謎の国ー燕ー キングダムコラム④

オルド(燕)に乗ろう回

 今年はキングダムの映画が7月から公開されるようですが、それに合わせて久しぶりに関連コラムを書いていきます。

 今回のテーマは燕です。キングダム的には秦王政に暗殺者を送り込んだ太子丹の国というイメージでしょうが、もう少し掘り下げていきたいと思います。

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 まず、燕は現在の北京付近を中心とした国であり、中原の中心からは遠いため、記録があまり残っていません。『史記』では周王朝の有力者である召公の子が封建されたとあり、青銅器で燕の初代の記録が残されたものが発見されたため、そこは確定と言うことで間違いないと思われます。
 周王朝初期の封建は、殷の直轄地を超えて広がっていく周の領土を後追いする形で行われました。伊藤道治氏の研究などで、西周期には洛陽を中心に、東・東南・南と拡大していく交通路に加え、現山西省(晋など)を通って現北京(北燕)へとつながる交通路が支配の幹道であったことが示されています。
 ですが、周王朝は南や特に東南の淮夷への経略を後半に注力していくので(吉本道雅氏などの研究がある)、異民族の侵入に悩まされた西北を除いてはそれほど重視されなかった北燕は、その距離も相まって忘れ去られた国になったと考えられます。

 先ほどから北燕という言葉を使っていますが、実は召公の子が封建された地が洛陽の近くにもあり、それが南燕と呼ばれています。春秋時代前期によく登場するのはこの南燕のほうであり、北燕は斉の桓公など以外はそれほど見えません。
 その活動は寧ろ戦国時代の中期からが多く記述されており、禅譲を行った燕王と子之の話も中期から後期にあたります。
 ここからは筆者の独断ですが、いわゆる周の諸侯が異民族を圧倒して併合、服従をさせ始めるのは春秋時代の後半からでした。また戦国時代の前半も、どちらかといえば中原の肥沃な土地や発展した都市を巡る争いを諸国は広げており、寒く発展した土地も少ない燕と趙、中山に斉といった国が交錯する地域への注目度は、戦国時代初期までは低かったのではと考えます。
 例えば趙は最初の中心地は太原であり、代を奪ってはいますが、早い段階で首都を魏に近い邯鄲に移しています。その後で武霊王の中山征伐がありますが、逆に言えば武霊王の段階まで北方は注目から外れており、その北方に根拠地を置く燕は七雄と名乗るのが本当かどうかというレベルの国力だったのではと思います。

「君子交絶、不出惡聲 忠臣去國、不絜其名」

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↑楽毅 

そんな燕に革命的発展をもたらしたのが、名君昭王と楽毅でした。他にも有名な郭隗の隗より始めよといった故事もありますが、残念ながら楽毅が去った後の燕は、何度か趙に攻め込んだりするも大敗北を喫したりなど、冴えないままで滅亡を迎えます。
 因みに直截的な引き金は太子丹ですが、その父である燕王喜もなかなかで、白起にひどい目に遭わされた直後の趙に攻め入ろうとして反対され、それを押し切って廉頗に60万の兵を打ち破られたり、李牧等のサンドバック状態になっており、燕に隔世遺伝が存在するかのように錯覚される暗君としての素質を遺憾なく発揮しており、似たもの親子ではと考えてしまうほどです。

 さて、燕についてですが、いかがだったでしょうか。
 やはり歴史とはある時代だけではなく、前の時代からしっかり追っていくと、イメージと違う実体が垣間見えると思う次第です。

 キングダム、次回は別の国を取り上げるかもしれません。ご期待ください!

 

(T)

 

Yes / The Shining (2009)

またブログ更新にだいぶ期間が開いてしまいました。睡眠障害とやらで薬を飲んだりなんだかんだで早くも夏に...ゴールデンウィークはユニオンセールに参戦するほど元気だったのに、その後は東京にすらまったく寄り付かず買い物は殆どネットに頼る始末。

ポジティブなプログレ

イエスはメンバーが抜けたり復帰したりと忙しいバンド。ジョンアンダーソンはいたっけなぁ?リックウェイクマンは復帰していたっけ?とクリムゾンとは別の意味で混乱する。クリムゾンは大体総入れ替えなので逆にわかりやすい。ビルブルッフォード以外はね(笑)。

僕はいつもの通り似非ファンなので大体80年代までしか追いかけていない。

アルバムレビュー

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YES / The Shining (2009)

(1977年9月23日、24日、26日『究極ツアー』)

音質:★★★☆(ミラードテープ、だがマスター?)

内容:★★★★★(イエスファン必聴)

前回紹介したのは『イエスソングス』の前哨戦に当たるライブ7公演をまとめた公式音源でしたが、今回は1977年の『究極』ツアーからマイクミラードのマスターテープ(うん…本当に?)がある3公演をまとめた鱈の箱。箱というか…ケースにシングルスリーブが3枚入っている仕様で、限定版です。

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↑BOX上部から取り出すタイプ。シングルスリーブが3枚挟まれています。

この『究極』ツアーこそオリジナルイエスの最後の輝きにして抜群の内容なのです。セトリが『究極』と『危機』を中心に構成してあり、クソ長い(失礼)『海洋地形学』と『リレイヤー』は無し。もちろん「スターシップトゥルーパー」「ラウンドアバウト」は含む。ハウ爺のアコースティックセットもウェイクマンのソロも無し。簡単なジャムはありますが、カレーを食う暇はない(笑)。

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なぜ個人的にこのツアーが最高かといえば、即ち『究極』のプログレ+ポップに回帰した曲群が素晴らしいことに尽きる。イエスといえば強力なフロントのジョンとハウ爺(この際目立ちたがりのリックも入れてしまおう)がいるわけだが、『地形学』で鍛えられ仕上がったアランとバンドの肝であるクリスのベースが凄い。クリスの不思議なベースは何なのだろう。デッドのフィルレッシュほどメロディアスではないが、ちょっと掴みどころがないフレーズを披露することもある。

クリスのベースはスタジオ版でもすごいが、これがライブだと縦横自在にブンブンとうなる。個人的には「究極」(←曲のほう)の、上下しまくるベースが大好き。

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ウェイクマンのキラキラした弾きまくるキーボードも戻り、ハウ爺(当時は爺ではないが…)の2000年以降に比べると圧倒的に手数が多いテクニカルなギターを堪能できる。

「パラレルは宝」を聴いただけでこのバンドが出来上がっているのが分かる。もう30公演近くこなしての9月23日。ミラード録音のパワーなのかハウのギターの音が良い。因みに23日のマスターテープは劣化していて1stGENの方が音の広がりがあるらしいです。

前半のハイライトは「危機」。ここは是非ベースをブーストして聴いて欲しい。ハウのアレンジも72年と比べると随分遊びが増えている。ウェイクマンは微妙に音を外している部分もありますが、やっぱりこの5人は抜群の安定感。77年版「危機」はダイナミズムとロックの雑さが相まって素晴らしい完成度。個人的には「Yessongs」や72年版よりも好き。

小曲「不思議なお話を」ですがリックの鍵盤がいい仕事をしていますね。メロディーもアレンジもいいしイエスの中でもトップクラスに美しい曲。

そういえば「シベリアンカートゥル」がセトリから外されていますが、確かに『究極』の曲と気色が違うかもしれません。正直「ラウンドアバウト」を外してでも入れて欲しかったけど…。あと最強の名曲「遥かなる思い出」が相変わらず入らなくてガッカリ。クリス大活躍のプログレ史に残る最高傑作だろうに…。

勿論メインディッシュは「Awaken」。『海洋地形学』や『リレイヤー』で違和感を感じた方もやっと溜飲を下げることができた超名曲。切なくもポップなメロディー、激しいインストと各プレイヤーの聴かせどころが分かりやすくありつつも従来のイエス像をギリギリ崩さない絶妙なバランス。でも改めて聴くとウェイクマン色が随分と強い=聴きやすい。

僕はイエスをクリムゾンのようなプログレバンドだと思ったことは無い。イエスには辛気臭い雰囲気がない。メンバーの性格はよく知らないがジョンの天上まで届きそうな声に暗い曲は合わない。いい意味でテクニカルなポップバンドだと思っています。だからこそ彼らが70年代にメインストリームで大暴れしていたのです。これがジェントルジャイアントやクリムゾン、ヘンリーカウだとスタジアムは埋まらないだろう。

それにしても超スピ大好きマンのジョンの意味不明な歌詞はネイティブであれば分かるのであろうか…

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『トーマト』以降彼らはさらにポップよりに移行していき「ロンリーハート」という特大ヒットまで飛ばすのは至極真っ当な流れであろう。トレヴァーホーンの時期も嫌いでは無いのですが、うん…頻繁に聴くのは『究極』『トーマト』までですね。9012ツアー音源はかなり好きですが、ジョン復帰ということが大きい。

この『究極』の時期のイエスは従来のプログレ文脈でもポップスの延長としても聴ける、70年代後半のシーン全体にあった万華鏡のようなサウンドで、“ここでしか得られない栄養がある”素晴らしい時期。ネットにはこれ以外にもかなりの77年ライブ音源がアップされていて、音質に難ありのものも多いですが傾聴する価値あり。とりあえずこのマイクミラード3部作をとっかかりにするのがよろしいかと。ブートなんて買わずとも日付を検索すればもっと音がいいものが出てきます。流石にリンクは貼りません。

現在1977年のサウンドボードフルライブは出ていません(12月パリ公演のサウンドボードというCDを見たことがあるけど…本当なのかな)。公式ライブコンピレーション『Word Is Live』でも77年だけ飛ばされていました。『イエスショウズ』に収録されている数日分の録音はあるはずだから、近い将来にどうせ出すであろう『究極』のデラックス盤にサウンドボードフルライブを収録してくれないものだろうか。僕の1番好きなイエスのアルバムは間違いなく『究極』ですから、このマイクミラードの3公演セットは宝物。しかも当時の鱈は音圧至上主義で(万歳)、このセットの音質はマスターが公開されている今でも十分通用します。

極論を言えばイエスのブートで最も価値がある3日間だと思います。77年の最強(?)録音体制が出来上がったミラード、『究極』という傑作アルバムのフル演奏、ウェイクマンが復帰した最高の布陣、充実の演奏、そしてオフィシャルでは未発掘。

この三日間にプラスして8月12日ボストン公演も有名です。1977年の高音質ものをもっと出してくれ!でも、もうマイクミラードのは結構(汗)。出すならロングビーチじゃなくて、23日をお願いしたい。劣化したマスターテープとジェネ落ちを、それこそDemixなりMatrixなりしてさっさと超高音質版で出してほしい。アルティメイト版ロングビーチ?買わねえよ。この鱈箱も糞高かったし2020年のマスターテープ盤もあるし、何度擦るんだ...え?ジョンウィザードマスターで補填してあるの?

...ちょっと考えます

そういえばリレイヤー期1976年が公式で発売されるようですね。勿論買います!ということは…リレイヤーデラックス盤は出ないということ?何故単独で発売するの?デラックス版はスタジオアウトテイクとかシングルテイクはもういいからライブ音源を少なくとも2公演は付属するべきだと思う。LPもいらん(汗)。そこらへんはクリムゾンの40周年記念BOXを見習うべきであろう。結局『プロジェニー〜』箱以外は買っていない。『ユニオン30ライブ』箱は…うん…

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イエスのアルバムランキング

イエスの個人的なアルバムトップ10を挙げて終わりにします。

10位『ロンリーハート』

9位『トーマト』

8位『フライフロムヒア』(+リターントリップ)

7位『フラジャイル』

6位『サード』

5位『海洋地形学の物語』

4位『危機』

3位『ドラマ』

2位『リレイヤー』

1位『究極』

『危機』『フラジャイル』の順位を除けば、意外と僕と同じ順位付けの人もいるかと思っています。

『フライ~』は『ドラマ』番外編というかバグルスの延長というか中途半端な印象ですが、出来は凄くいいです。

『リレイヤー』、この20年で再評価されて嬉しいですね。90年代に僕がプログレを聴き始めた時は「アレはちょっと…」という感じでしたから。

『フラジャイル』は評価が高いですが、ハウ色が強い。僕はアンダーソン派なので(笑)、『海洋地形学』を上としました。

『ドラマ』はご存じ内容は良いのですが、3位に持ってくるのはちょっと抵抗があります。

『危機』はLPを擦り切れる程聴きすぎてちょっと飽きました。逆に上位3枚はいくら聴いても不思議と飽きない魅力があります。

 

 

 

(K)

 

 

ユニオンセール再参戦の巻 

プログレ館で再勝負じゃあ

去る5月2日、再びユニオンセールに参戦してきました。

とはいえ前回のスプリングスティーンのようにテンション爆上げ参戦ではなく、ちょっと様子を見に行こうか(?)というレベル。場所はプログレ館、セール前に値段も公表するという超良心的な仕様。

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一応目標が2枚あって、キングクリムゾンの「Starless」箱(7650円)。これは既に日本版を所有しているのですが数枚読み取り不良がありましてスペアとして欲しい。

本命(?)はクリスカトラーとジョングリーヴスのバンドThe Artaud Beatsのライブ音源を収録した限定50枚箱。まあ…これは正座して聴く、というよりはカウのファンの端くれとしてちょっと聴いてみたいという感じ。CDとDVD合わせて12枚組で4850円とリーズナブル。CD-Rだが中身が聴きたいだけなのでどうでもいいや(雑)。

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前回と同じく、また5人でした。あのオジ様は居ませんでした(汗)。今回はテンション低しです。正直買えなければそれでよろし、西新宿に繰り出してツェッペリンあたりを買って牛脂串焼きでも食って帰るんべ、と計画していたら…

結果

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あれま、スピード勝負だと思っていたThe Artaud Beats の方は誰も手に取らずに呆気なく入手。いや…まぁほとんどフリーに近い即興モノだからそこまでの人気は無いことは分かっていた。でも、限定50枚ナンバリング入りだし、(マイナーすぎて)ネットにはアップされていない音源が大半だったしコレクションとして面白いと思います。

他の人が目もくれない?そりゃ当然そうだ。

今回の目玉はクリムゾン特典付き箱とか紙ジャケット箱。クリムゾンの方は、僕は残念ながら(?)大体持っている。所有の『Road To Red』だけ輸入盤ですが、特典箱のために数万円出す余力はない。

クリムゾン箱のめぼしいモノはいいやつが瞬殺で消えていました。紙ジャケBOXの出来が素晴らしいので欲しくなる気持ちはよくわかりますよ。

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↑Starlessの輸入盤です

輸入盤『Starless』は、誰にも見向きもされずに余裕で回収。Blu-rayの一枚が読み取り不可らしいが、既にもう一箱持っている僕には関係ない。7000円台なら随分安い。ディスクも傷アリとあったが、1枚だけ深めの傷があったけど(読み取りOK)、他は美品でした。

戦利品を受け取って山田ビルを降りた辺りで、子供が熱を出したとの電話→即帰宅。久しぶりの西新宿予定は頓挫しました。

ゴールデンウィークセール戦果

スプリングスティーン箱(前回)、Artaud箱、欲しかったこの2つを入手できたので成果は上々だと言えるでしょう。他にもリストアップしてあったものを発見しました。

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Grafのロングビーチ72年6月27日を入手(定価程度)。オクだと10000円越えだがやり過ぎだろう(笑)。現状ベストな音質にせよ、そもそものマスターが悪いのでシアトル6月19日とどっこいどっこい…

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そしてスプリングスティーンの2016年9月14日のショウも入手(2250円)。お前はプレスCDしか買わんのだろうと思われた御仁、鋭い!NugsのCDは基本CD-Rなのですが一部のものはなんとプレスCDなのです!CD-Rは基本的にゴミ箱行き(処分)ですが、プレスCDであれば宝物に変身。

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↑プレスCD4枚組、最高です!!!

でも一体どんな基準でRかプレスか決めているんでしょうかね?記念碑的なコンサートはプレスにしているのかな。2016〜2020年くらいの極一部のライブだけプレスCDで発売されたようです。しかもR盤もあるから注意。

戦果は以上。総じて言えばスプリングスティーンが大当たりでした!

コレクター?チガイマス。

欲しいCDがだんだん少なくなってきた。逆にどんどん処分しているくらいです。以前も述べましたが大体500枚(箱物1枚換算)くらいまでリストラしたい。500枚ですら一生聴かないものが数十枚はあると思います。僕は集中して1人のアーティスト/バンドを聴くタイプなので、興味が移ったら大体処分することが多い。じゃあフィジカルで買うなって話なのは分かっていますが、趣味なんで仕方ない。定期的に大処分するうちの厳しい環境でずっと生き残っているのは、クリムゾン、Zepp、デッド(全てライブ音源)、フリー系ジャズくらいかなぁ。売っても、どうせ数年後に買い直すのが目に見えているから流石に売るのも馬鹿らしい。

スタジオアルバムなら大半はサブスクで十分。LPのオリジナルマト1をウン十万円で買うのも羨ましくもありますが、音楽の基本的なエッセンスはサブスクでも十分に楽しめる。

ライブ音源は人並みには聴いてきたけど、結局のところ『太陽と戦慄』期クリムゾンが最高です。『Starless』『Road To Red』箱(+DGMのダウンロード音源)は、大袈裟でもなく人生で1番有意義なお金の使い方だと思っています。CDの品質がクソなのが問題点(致命的)ですが、まだ所有していない方は買うべきだと断言したい。小声でいいますが、Yesのライブ音源の変化のなさよ。超絶技巧なのは確かなのですが、クラシックなどと同じく、再現することに重きを置いていて連続してショウを聴くのは正直辛い。

さて、今年はスプリングスティーンのライブアーカイブのプレスCD狩りを決行したいと思います(←不毛…)。

 

 

(K)

謎の夏侯一族 魏の名将、良将たち②

夏侯一族

 夏侯惇、夏侯淵と言えば三国志ゲームで誰でも知っている名将ですが、曹操の親戚ということ以外で、皆さんのあまり知らない内容を紹介していきたいと思います。

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↑ドラマ版夏侯惇

 さて、夏侯惇ですが、実は武力の名将というより、文官肌であり、曹操初期関係者で、曹操に属さず漢の官位を持っていたことで有名な人物でもあります。
 河南尹になって、高幹征伐にも貢献したり、活躍を続けましたが、曹丕の代になってからは相当早く死去しています。
 この人の子は、商才の代わりに武略がない夏侯楙を始め、正直ぱっとしません。

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↑夏侯淵

 そういう意味では、夏侯淵の子たちの方がよほど活躍しています。
 定軍山の残念なイメージもある夏侯淵ですが、演義で登場する四人に収まらず、子はかなりいます。

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↑夏侯衡

 まず、長子は夏侯衡。この人は夏侯淵の爵位を継ぎましたが、どうやら余り活躍せず、亡くなったようです。同じく若死にした夏侯称は18歳で生涯を終え、定軍山で父を追った夏侯栄という五男もいます。

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↑夏侯恵

 意外なのが、夏侯恵。この人は完全に文官として生きました。

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↑夏侯和

 すぐ下の夏侯和もどちらかと言えば文官だったようですが、蜀征服に従軍しており、鍾会の謀反を糾弾して拘束されています。ですが、これが却ってよかったのか、兄の夏侯覇が蜀に逃亡した過去が全く気にされず、晋でも信頼され九公まで出世したようです。

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↑夏侯覇

 最後の夏侯覇ですが、この人は曹爽の姻戚関係で蜀に脱出することになりましたが、演義と少し違うのは歓迎された上に、夏侯淵のことを劉禅自ら謝られ(張飛の妻が夏侯一族から拉致した娘で、その更に娘が張皇后として劉禅の妻になっている。夏侯淵の死の時、この張皇后は喪に服している)、最期は蜀で平穏無事に迎えたようです(戦死等の記録が一切ない。しかも最末期まで生きていたようである)。

 いかがだったでしょうか。演義と正史の混合を知ったうえで読むと、羅貫中が物語を作るために改変した意図が見えてくるかと思います。
 次回はできれば、三国末期の武将などを取り上げたいと思っております。それではまた。

 

 

(T)

ユニオンセール参戦日記 Bruce Springsteen②

出た、出た~

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超久しぶりにユニオンセールに参戦してきました。

目的はただひとつ、ブルーススプリングスティーンの1978闇ツアー箱。前回のボーンインザUSAツアーと同じくNugsからの発売で…

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CDCDCD

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↑まあ、Discogsではお値段の方もかなり高くなっております

プレスCDなだけであれば「だからどうした」なのですが、クリーブランド8月9日伝説のキャピタルシアター9月19-20日ウィンターランド12月15-16日など、この箱のショウが全てそのままボスのライブトップ10に入るような超充実したツアーなのです。Zeppの1971年9月やデッドの77年5月のような大収穫大当たりの月。

 

川崎へ遠征の巻

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ただ…遠いのね川崎。

CDセールに並んでいたのは5人かな?並んでいる最中に横のオジ様が「ブルース…Rだけど…箱…」と仰っているのが聞こえてしまいました。「いやいや、RじゃなくてプレスCDだから価値があるんだ」と心の中では叫んでいたんですが、ライバルの欲望を焚きつける必要はない。

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整理番号は1番を入手。とはいえ棚が数列、しかもスカスカ棚にバラけての陳列だから、トップで入店する効果はない。即ちどの列にお目当てがあるか、運のみ。

そのオジ様が先に(結果的にブツが置かれていた)そのコーナーに入ったのですが…

僕はDiscogsで側面ジャケットを予習済み(真剣)。勝負は店内に入って10秒で終わりました。オジ様の目の前にあったんだけどな...

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結果…目的のブツをサラッと入手して1分で帰りました。オジ様、すまん。お主も相当マニアよのぅ…ライバルがいるとは思わなかったぜ。

お値段は営業妨害になるので言いませんが、想定より1万円くらい高かった…がDiscogsの平均価格よりは安いので手打ちとしました。おそらくは運が良ければ3万以下で手に入るのですが、ここら辺の限定版は一期一会。数年に一度目にできるかどうか。

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↑ボーンツアーと闇ツアー(何言っているかわからんぞ)がやっと揃った
これでやっと持っていたCD-R盤を心置きなく処分出来ますわ(嬉)。

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夢だったWinterland2日間のプレス盤。いや、ぶっちゃけこれだけで数万払ってもいいぐらい好きです。

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まごうことなきプレスCD盤でございます

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↑この日付…最強だろう

えーとそれだけです(汗)特にディスクレビューはありません。ゴールデンウィークのユニオンセール参戦はこれでお終いかな?高田馬場もCDセールをやっていましたが紙ジャケット中心で自分の範囲外。

おまけ

川崎店は10時開始で、買ってすぐにお店を出て帰路についたのですが、まだお昼にもなっておらず、途中で新宿にも寄ったら何となく欲しかったチェリビダッケのブル8リスボンのXRCDも入手しました。ちなみにセールとか関係なく単なる新入荷中古品棚にありました。

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↑写っていないけど帯ライナー付き。タワレコで売り切れてからは中古でも全然見なくなりましたね。

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↑こっちも揃ったわ(笑)。チェリのXRCDはあとシューマンもあるのだけど、ブルックナーだけでいい。

 

一番欲しかったスプリングスティーンの箱が手に入ったから、当分ユニオンに行く理由がなくなった(笑)ゴールデンウィークはボスを聴きながら次の餌を探すとしましょうか。

 

追記:前回のボーンツアーの箱ではCDの読み取りに問題が出て数台のCDプレイヤーを試したと書きましたが、今回の闇ツアーの方は全く問題なく読み取り完了。超心配だったので杞憂に終わってよかった〜

 

 

(K)

 

注)戦利品の撮影は購入後に店外で行っております。

 

 

Throbbing Gristle 『20 Jazz Funk Greats』

難解なロック?聴き易いノイズ?

インダストリアルロックといえばミニストリーやナインインチネイルズを思い浮かべますが、始祖はThrobbing Gristle(以下TG)ということになっています。初期のキャバレーヴォルテールもインダストリアル扱いかな。どちらも大好きなバンドですが、TGはやっぱり別格というか孤高のオーラを発しています。音楽的な素養がある90年代のデジタルロックなインダストリアル系と素人っぽい不安定な怖さがあるTGとでは、共通項はあるものの異質なものに感じています。

彼らが後塵のインダストリアル/デジタルロック勢と異なり、同時代のクラッシュやピストルズとも違い、尚且つポストパンクの代表とも言える(個人的な感想です)This Heatともやはり異なる点だが、これは単純に彼らが非ミュージシャン、即ち楽器が演奏できなかったという点に尽きる。

その彼らがIndustrialレーベルを立ち上げてTGという稀代のグループで数年活動を維持し、その後サイキックTVやCoilに派生して、その音楽が後塵のAUTECHREやSurgeonなどテクノ勢に影響を与えたのは、やっぱり芸術家として音楽に対する嗅覚に優れていたとしか言いようがないです。

テクニカルな面を機器に委ね、狙って過激でセンセーショナルな内容の歌詞を読み上げる。そんなスタイルが数年続き、ライブもそこそこ行い熱狂的なファンもついた。さて、お前らファンを困惑させてやるぞ(笑)、徒党なんて組むな!と出したのが『20 Jazz Funk Greats』なのです。

アルバム紹介

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Throbbing Gristle 『20 Jazz Funk Greats』(1979)

内容:★★★★

このアルバムを聴くと、XTCの『スカイラーキング』を聴いた時のような、苦虫を噛み潰したくなる感覚に襲われます。あんなに過激だったバンドが、なんかマイルドになりおって…しかもアルバム自体は悪くないどころか傑作の部類に入る。でも消化不良が起こっている、あの嫌な感覚です。

マニュエルゲッチングの『ニューエイジオブアース』に入っていてもおかしくない「Walkabout」が最も異質なもので、「Exotica」はマーティンデニーやレスバクスターに影響を受けたTG流のちょっと怖いイージーリスニング。「Hot On Heels Of Love」も同じく疑問符を数個付けたくなるようなチープなもの。こういう音は、個人的には大好物だが、うどん屋でドーナツを出された気分。

実際にライブの中にセトリとして組み込まれたのは「Convincing People」「Persuasion 」「What A Day」の三曲だけ(追記:「Six Six Sixties」もやっていた気がしました)。まぁ…そうなりますわな。ここで「Walkabout」辺りをセトリに入れて観客を呆気にとらせるというのは俗人の発想でしょうね。

決して聞き易いアルバムではないけど、これは成熟しきった後のTGの姿なのです。

いや、しかしそれでも傑作に間違いない。このアルバムは2枚組の拡張版も出ており、そちらには同時期のライブテイクが収められています。あの...綺麗にまとまった違和感は粗いライブテイクを聴くことによって完全に解消されます。

そしてTGの真価はライブにあり。僕がTGにはまった理由も勿論90年代から発売されてきた40分~1時間に渡るメドレー形式のライブ盤を聴いたことによります。

『TG24』『TG+』~歴史的大名盤

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↑『TG24』は美品を紛失しまして(引っ越しでどこかに紛れ込んだわ)最近買った2代目です。TGはこの3点セットで十分だと思います。

ロックの視点から見ると異物なのですが、ノイズミュージックとしてはかなりポップで聴きやすいのでノイズ/ミュージックコンクレート入門としてはかなりオススメです。彼らの真価はやはりライブ音源にあるといっても良いでしょう。1980年に(資料だと)50箱限定でカセット24個がセットになったBOX『24 Hours』を発売。こちらは勿論ファン垂涎の激レアのプレミアアイテムでして、僕も20万円くらいであれば欲しいくらいですが、2003年にCDにて再発(『TG24』)。更に追加で10公演(『TG+』)、後に『TG+』の一部内容と再結成ライブを含むビデオ作品が『TGV』として続々と発売。TGファンにとっては歓喜となり今ではバイブルと化しています。

XTCのアンディーとはまた質の違うブリカス野郎、ジェネシスPオリッジが亡くなり、もうあの叫びが聴けなくなって寂しい限りです。僕の勝手な三大ブリカスはアンディ、ジェネシス、フィルモグ(UFO)ですね(笑)。全部大好きなバンド。

UFO『Force It』のジャケットはジェネシスとコージーのお二人で撮影はヒプノシス在籍のピーター。つまりTGということ。

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↑最近買った『TG24』残念ながらボーナスディスクなし、だからインサートも勿論欠けですが、CD自体は綺麗でした。でも高イヨ…

計35枚にTGの変遷が刻まれています。初期はよりノイズや現代音楽の要素が強く、これらの初期音源を聴いた後で『Second Annual Report』を聴くと、ライブ部分はちゃんとハイライトから持ってきていることが分かります。もっと激しい部分もあるし、逆に静寂なパートもあるけど、ちゃんといい塩梅でアルバム作品になるように仕上げている。

IRCD16くらいから少し聴きやすくなるとはいえクリス&コージーやサイキックTVほど親しみやすくはありません。TGVの映像を見るに、オリッジ以外は皆シンセサイザーやツマミを弄ったり何かを棒で叩いたりしている。バンドの演奏というより、アートパフォーマンスを見せられているような気がする。メンバー4名のそれぞれが非常に魅力的だが、ジェネシスPオリッジのカリスマ性がすごい。いや、正直に言うと中二病を拗らせたメンヘラ野郎であり非常な才人であった。結局変人要素が強いボヘミアンで芸術家のピーター以外はついていけなくなったというのが実情ではないでしょうか。

この音で当時の観客ものっているのだから驚く。

ポストパンクとTG

TGを聴くと、似たような時期だからかThis Heatを想起させるのですが、あちらはテープループに生演奏、特に生ドラムを被せるという面白い試みをしているがTGを聴いた後だと至極真っ当に見える。This Heatは結局プログレっぽいのね。真面目で結局RIOの系列の人なのだ。

TGは…大々的にノイズをロックに無理に引っ張ってきた歪さ(特にIRC10くらいまで)は革命的だといっても良い。ミュージックコンクレートや現代音楽のような高尚さは一切ない(笑)…といえば言い過ぎですがノイズ音楽にありがちな近寄り難さはなく、見世物小屋に興味津々で入るような気軽さがある。

『20 Jazz Funk Greats』で騙されてここまで来る人はいないと思うが、インダストリアルミュージックというものを具体的な形で示した点で非常に興味深い。まさにポストパンクとは言い得て妙ではないか。 TGもフライングリザードもThis Heatも何をやろうかとしたかと言えば、非音楽的なもの、音の断片、もしくは音そのものを発生させる装置から考察を始めて、再構築し曲として仕立て上げるということをしたのだ。音楽産業に対するアンチテーゼという意味ではRIOと同系列の活動とも言えます。

こういうノイズ〜インダストリアルミュージックは実験的なものではなく、もっと原始的な…脳を使わない音楽だと考えています。昔は意味付けを行おうとしていましたが、最近はそれも余計だと思うようになりました。だから必要なのは可能な限りボリュームを大きく回して音の洪水に浸る事が大事。ノイズの大海で快感に浸るのです。

最近めっきりノイズ〜現代音楽(ミュージックコンクレート)を買わなくなりました。それでも年に数回無性に聴きたくなるのですが、そんな時はTG24から数枚選んで数時間楽しめば、何となくそんな欲求も解消されている。

 

ここまで書いて何ですが、初めてTGに触れる方は『Second Annual Report』のほうをプッシュしておきます。

 

www.youtube.com

TGがサンプリングされています

www.youtube.com

79年ライブ音源

 

 

(K)