音国史(中国史と音楽レビュー)

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Rolling Stones 『ネブワース・フェア ‘76』

大好きなグレイトフルデッドと仲が悪いローリングストーンズ。

何せキースが「(ジェリーといても)時間の無駄だ」と吐き捨てているくらいです。まあキースはいつでも誰にでも悪態をつきまくっているから、本音は分かりません。

もしかしたら「オルタモントの悲劇」でヘルズエンジェルスを紹介したのはジェリーだったこと、更に会場が混乱していることを知ったデッド側がドタキャンしてトンズラしたことを恨んでいるのかもしれない(笑)。デッド側がヒッピー友達のジェファーソンが酷い目に遭ったことを聞いてビビったのかもしれん。

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(今手元にCDがないのでDiscogsから拝借)

そんなストーンズですが、ツェッペリンやデッドと同様大量のライブ音源が存在しています。

2001年くらいに電話回線ながらネットが見れる環境ができると、色々と調べてどうやらこの76年ネブワースが有名らしいと分かります。僕の中では「有名=いい音源」と勝手に変換されて、新宿や渋谷を歩き回り、大枚叩いてやっとこさVGPの『Hot August Night』を入手、超期待して聴くと…

なんかヘナヘナしていてハウリングも頻繁に入っているし、音も悪い。セトリがヨーロッパツアーと異なる?初めてのストーンズブートだからセトリの比較しようがない。

同時に入手した『Brussels Affair 1973』がガツンとわかる、オフィシャル盤では聴けない素晴らしさだっただけに、こちらのちょっと雑な演奏には多少ガッカリしました。でも、元を取るために行き帰りの通学電車の中で繰り返し聴いたのを覚えています。

その後75年TOTAや76年アールズコート公演を聴いた後で段々とこのネブワースの面白味も分かってきた気もしますが、ただの気のせいかもしれん(笑)。

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The Rolling Stones『ネブワース・フェア ‘76』

音質:★★★ / 演奏:★★☆

最近、例の黄色シールのお店が別ソースのオーディエンステープを発売していることを発見。もちろん買ってしまいました。

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別ソースの楽しみとは何でしょう。

もちろんいい音であることに越したことはないのですが、「違う」だけで資料的な価値はあります。その点でいえば、この別ソース音源はしっかりと役目を果たしています。

この新音源は、はっきり言って低音が弱くギターが全面に出過ぎていますが、そこはAUDだから仕方ないと目を瞑れば、非常に音質は優れていると言えます。『Hot August Night』の2枚目、音質の遠かった「Nothing From Nothing」あたりからはこちらの音源の方がくっきり、これは本当にいいですね。

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それにしてもノリノリの「Hand Of Fate」「If You Can’t Rock Me」は本当に好きです。そこに更に「Around Around」が繋がるのが最高なんですね。最高の「Hand Of Fate」を探し求めて76年音源を買い漁ったのが懐かしいですね。

逆に75年と76年以外の音源は今でもさっぱり分かりません。このブログのネタのために他の年も手を出してみるかもしれません。やっぱりミックテイラー期をもう少し掘りたいですね。

ネブワース、他にもいい音源があるんだと思いますが、ネブワースはこの2種類でもう十分です。もちろんオフィシャルで出たら買いますけど。

 

(K)